炭化器でおためし炭作り
ぶどう園の支柱交換で出た不要な枯れ竹がたくさんあり、何か活用できないかと、無煙炭化器を使用して竹炭にしてみました。(長野県のモキ製作所)
ついでに、いつもはただ燃やして灰になるだけの剪定枝も炭にできないかやってみます。
この炭化器で勢いよく燃やすことにより内部が酸欠燃焼となり、効率的に炭化できるようです。20~30分ほど放っておくだけで炭が簡単にできました。炎が無くなってきたら水をかけて消火し、完成です。
竹以外に、剪定枝も炭にできるというのでやってみました。写真はぶどうの枝。すっかり乾燥していたのでうまく炭にできました。剪定作業の時にもっと短くしておけばもっと効率的に燃やせそうです。
一方で梨の枝はまだ乾燥がいまいちだったことと、そしてやはり枝が長いこともあり、くすぶるばかりで少し時間がかかりました。竹に混ぜて燃やすか、剪定の際にもっと短く切ってまとめておくと炭化作業がスムーズかもしれません。改善の余地あり!
たくさんあった枯れ竹が、もみ殻燻炭一回分くらいの量の炭になりました。竹は中が空洞なので体積がかなり減ったように感じますね。でも、灰にするよりもずっと炭素量の減りは少ないのです。(普通の焚き火では、有機物中の炭素Cに酸素O2が反応し二酸化炭素CO2として空気中に逃げていくが、炭化の場合は酸欠状態のため、炭素は二酸化炭素にはならずに残ります)
どうせ燃やすのなら空気中ではなく畑に戻したいなあと。
炭は空隙が多く、畑の土に混ぜると最近や菌根菌の住処となり、土が肥沃になる効果があるそうです。ちなみに秋にはもみ殻燻炭を作って園内にまきました。
今回炭化作業をやってみた感想ですが、普通の焚き火のように枝を随時投入しつつずっと燃やし続けるのではなく、一定量を何回かに分けて燃やしては消化するのが作業性は落ちますね。また、剪定枝を短く切る手間や、乾かす手間も増えるので、全ての剪定枝を炭にするのはあまり現実的ではなさそう。
もう少し工夫しつつ、良い方法を考えてみようと思いました。
とは言え、ぶどう園の支柱にしていた枯れ竹を炭にできただけでも良かったです。枯れ竹はまだまだあるので、もう一日かけて炭にします。
不要な竹が炭になって畑の土をよくしてくれる、それだけでなんか夢があるなあと。