消費税の説明会
昨日、消費税の説明会に参加したんですけど、間接税という仕組みである以上仕方ないとはいえ、事務作業がかなり面倒くさいですね…。帳簿作成にかける手間が多すぎる。課税非課税不課税の区分けは良いとして、軽減税率のあたりから雲行きが怪しくなり、電子帳簿保存法で年寄りがログアウト、帳簿とレシートの紐づけで心が折れ、適格請求書(インボイス)の有無でとどめの一発。いくらなんでも備考欄が多すぎ。
PC使えない俺はどうすれば、と質問していたおじいさんが見てて可哀想でした。
もらった消費税のあらましの資料の分厚さが制度の複雑さを物語ってます。
税金を納めるのはいいんですけど、やけに込み入った条件の帳簿を時間をかけて整えさせた先にインセンティブがなく、整えないことにペナルティがある(インボイスの場合は未登録だと取引先に金銭的迷惑をかけてしまう)という制度設計は、行動心理的にやっぱり良くないと思うんですよね。もっと気持ちよく納税させる方針にしてほしい。大きな制度はもっとざっくり作るべきかと。インボイスが悪いというよりは、消費税制度の大枠の設計が良くない。(インボイスによる実質的な免税事業者廃止の誘導は、間接税の本来の姿に近くなれているように思う)
素人考えでは、ぜんぶ簡易課税にして、消費税ではなく売上税に変えた方がシンプルで良いと思うけど…。それだと、設備投資した年の還付が無いから反発が出るだろうし、売上を低く抑えるテクニックが横行しちゃうんだろうな。でもそれを言うなら本来の間接税の意味を守って、全部一般課税にした方がいい。中途半端に簡易課税や免税の選択肢があるから、どっちが節税になるかと悩んでしまうので。本来間接税は納税すべき税なんだから、節税も何もないと思う。
とりあえずまずは軽減税率をやめてくれ~。請求書の計算が面倒くさい。